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それぞれの7草がゆ・テラ編

 ― ―テラ・月色の塔― ―

 博士の執務室。
艶のある朱盆に7草がゆを乗せたクズノハの姿が、そこにあった。

 「ミカエル殿、正月に疲れた胃を休めるため、7草がゆを作って参りました」
 博士の前に手造りの一品を差し出す。

 「?これは……リゾットか」
 ザ~~!!
おもむろに、高級なブレンドが なされた粉チーズを取り出すと、おかゆにふり掛ける!

 「っ!?ミ……ミミ、ミカエル殿っ!あの、それは……」
 

 「あ~~あ!せっかくの7草粥が台無しでござんすね~~!」
横で見ていた文字郎が、思わず口を挟む。

 「お粥には、塩か梅干しでしょ!?後、大葉とか、たらことか、シャケとか!」
 「いや!文字郎、だんだん豪華になってきてるし!」
ツッコむクズノハ。

 ばたーーん!!
 そこへ、別の料理を手にザクロがなだれ込んで来た!
 「博士は、ヘテロサピエンスが食べるようなモノは好みません!!」

 芳醇な香りの一皿を差し出す!
 「博士、チーズとアスパラのリゾットでございます。生ハムメロンとワインも、ご用意しております」

 「むっ!生ハムはサイドテラの特産品でござんしょう?」
文字郎が異議を申し立てる!
 「それに、生ハムメロン?あり得ない!!ザクロが作る酢豚にはパイナップルとか入ってるでござんすか!?」
 

 抗議の方向が何故か『おかず×フルーツ・あり得ない』……になってしまっている!
 「わ……私は、酢豚などという庶民食は作りませんよ!ビーフストロガノフや、鴨とフォワグラのトリュフソース和えなら、作りますけどね!」

 「だ……ダメじゃ!こんな食生活、胃が休まらない!ミカエル殿、今後1週間おかゆで過ごした方が良いかと……!」
 「う……うむ、よく分からないが……そうしよう」
 クズノハの心配げな訴えと、ザクロ&文字郎のくだらない食事論を聞いた博士は
思わず、うなずくのであった。

 ♪べんべん!明日はアトランティス編!
                by秘密のびわ法師

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