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マジかるマリッチェ!・3 ~異変~

 「たいへんじゃ!」
 と、サイドテラ学院から飛び出して来たクズノハ理事長!

 リューク達の知る、冷静なクズノハ理事長の顔に明らかな、動揺と焦りが浮かんでいる!
 

 文字センは状況を察して
 「落ち着いて」
 と、声をかける。
 「り…理事長!」
 心配そうな様子を見せる中等部のイザナギ。

 「……」
 ふいの緊急事態に、顔を見合わせるリュークとアレックス!

 

 その時、マリアの傍らにいた子犬と、キッチェの肩口にチョコンと乗ったミニサボテンが『魔法少女」』に異変を告げた!
 

 誰にも聞こえないように、ひっそり小さな声で……。
 「気をつけろマリア!悪い魔法の匂いがする」

 

 「キッチェママ!注意して!近くに魔法使いがいるち゛ゃ!」

時間を置かず、きびきびとした声がマリアの耳に入る。
 「おい、みんな……!無事だった生徒は下校させた!リューク!アレックス!
あんた達も早く帰んな!」

 「フェリチャリ!」
 「ふぇ…フェリチャリっ?」
 リュークの発した変な単語に、思わずマリアが聞き返す!

 「ああ!あの人は、女子バレー部顧問のフェリア先生!
毎日、ちゃりんこ、かっ飛ばして登校してくるからフェリチャリっ!」

 「しかも、ママチャリをスピード出るように改造してんだぜ?なんつーか……」

 アレックスは、チラリと自転車置き場を見た。
 「ロボットチックに……!」
 「……。」

 マリアは絶句した。
 そこには、明らかに目立つ、ニ足歩行的な自転車(?)がピットインしていた。

 (魔法界にも、あんな変なモノないわね!)
と、キッチェが小声でささやく。

 

 「な……何だ?あたしの愛チャリ・ノエダムに見とれてんのか?」
 ショートカットで、ジャージ姿が似合うフェリアは少し照れたように聞く!

 「見とれてねーよ!」
とリューク!
 「フェリチャリ、何で照れてるんスか?」
とアレックスがダブルでツッコむ!

 

 (いや、彼女……なかなか良いセンスをしているな。)
 マリアの傍らの子犬だけが、この時、心の中で感嘆の声をもらした。

 文字センが先を促す!
 「校舎の中は、どうなっているでござんす?」
 すぐさまフェリチャリが固い面持ちで答える!
 「被害に遭った生徒達が、閉じこもってる!」
 「どういう被害で?」

 「それは、その目で見た方が早い!来てくれぬか?」
 クズノハ理事長と共に、校舎に戻ろうとする先生達!

 「おい、待てよ!オレも行くぜ?」
 キラーンっ!
 「リュークさん……」
 変な効果音と共に、同行を申し出るリューク!

 マリア&キッチェを前に格好をつけたい男子2人!!

 「おっと!オレ様も忘れてもらっちゃ困るぜ?何たって武器マニアだからな!」
 キロ―ン!!
 「アレックス!…キロ―ンって何?」
 と、フェリチャリ。
 「いや、マニアじゃ役に立たんじゃろ!?」
 と、理事長!

 ダっ…!

 「とにかく!キッチェが中の様子を見てくるわ!」
 アホな連中は置いといて、いち早く行動力のあるキッチェが、校舎に向かって駈け出した!
 「ああ!?キッチェさん…オレ様がお供しま~~す!」

 それに、つられるようにして、その場の全員が校舎の中に突入する!

                     ・

                     ・

                     ・

 ― ― サイドテラ学院・異変の教室 ― ―

 明らかに、空気に何とも言えない『違和感』を感じる!

 「うう……」
 ガランと広い教室に一人の女生徒が横たわっていた!

 「あれはっ!?」
 学園で一番可愛い乙女の席だった!

 「大丈夫か?」
 駆け寄ろうとするリューク!

 が……!

 「来ないでっ!!」
 少女によって制止される!

 「私の姿を見ないで!リューちゃんっ!」
 「っ!?!」

 

 つづく。

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