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ポッキーの日ミニ小説・『良いイイ~っ!』の日

 ― ―サンクルス― ―

 リュークがポッキーを掲げて声をあげる!
 「今日はポッキーの日だから、ムースポッキーの分離にでも挑戦するか~~!!」

 そこにやって来たテイオーが、ワケ知り顔で一言加える。
 「あら、リューちゃん、今日は『良いイイ~!!』の日でもあるのよ?」

 「い……良いイイ~の日っ!?」
 「そう!仮面ライダ~の戦闘員達の『イ~!』、その最高の感情表現が『イイーっ!!』
今日はそんな、最高の『イイ~っ!!』を決める日で、NO1になった戦闘員だけが幹部にのし上がれるのよ!」

 「ま……マジか…!?てか、テイオーなんでンな事知ってんだよ!?」
 テイオーはやや目線を逸らし、小声でボソっと答えた。
 「テラでもその方式で幹部が採用されてるから……!」

 驚きを隠せないリューク!
 「ま……マジか~~っ!!?」

 「あたしなんて『良いイイ~っ!』が上手く言えなかったから、失敗作としてココに落とされたのよ?」
 何故か他の島民たちも口ぐちに、似た証言をする!

 「ああ!オレも同じターイ」、とキックボクサー
 「発音や声のトーンが難しいんだよね~」と、半透明人間!

 

 その様子を見ながらキッチェがたずねる。
 「ねぇ、マリア…、アレ、ホントなの?」
 「さぁ…、私は研究室から出た事がないから、よく分からないけど……何故かみんなで、リュークを騙そうとしているような気がします……」

リュークがダイダロスを可哀想…という表情で振り返る!
 「ダイダロス……お前、音痴だから『イイ~っ!』の音程とか取れなくて大変だったんだろうな…?」

 「はっ!?」
 少しイラっとするダイダロスだが、テイオーの『話を合わせて』、的なジェスチャーを見て、空気を読む!
 

 「ああ、そうだな!ミカエル・シャークマンは自分の気に入った音程の『イイ~っ!』しか認めない鼻もちならない男だ!そこをいくと、あのザクロは『イイ~っ!』の名手で、その一芸だけで、あそこまでのし上がったと言っても過言ではない!!」
 ……と、ある事無い事をでっち上げて力説した!

 少し考え込んだリュークは、しごく真面目な顔で一言!
 「よし!それやろう!」
 島民一同
 「は?」

 「だから、そのテラの幹部採用方式をサンクルスでも、取り入れようって言ってんだ!
オレの気に入った『イイ~っ!』を言えた奴は取り立ててやるゾ!?」

 「はあぁぁ~~~!?」
 

 ヒソヒソ話を始める島民たち!
 「ダ…駄目タイ」
 「毎年、ポッキーの日にポッキー分離大会とか、くだらないイベントに付き合わされるから別の日をでっち上げてリューちゃんの気を逸らそうと思ったのに…!」

 「成程~!そういう事か」
 と、キッチェ。
 「でも逆効果になっちゃいましたね…」
 とマリア。
 「うむ、良く考えたら、リュークが好きそうなフレーズだものな!『良いイイ~っ!』の日!」
 と、ダイダロスが溜息をつく。

 「こらソコ~~!!良い『イイ~っ!』を披露してみろ!」
 「え?あ…はい、『い~い?』」
 おそるおそるやってみるマリア!

 「マリアっ!?やらなくていい!!やらなくていい!!」
 止める島民たち&なぜか興奮するダンボール!

 「違~う!もっと腹から声だして、裏返った感じで『イイ~っ!!』だ!」

 「はい!みんなで~」
 島民達を熱っぽく期待の眼差しで見つめるリューク!
 「せーのっ!」

 「い…イ~」「イイ~…!」

 仕方なく、うつむいて渋々付き合う島民達なのであった。

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