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ホワイトデーミニ小説inサンクルス

 波間にゆれる小さなイカダ。
少しずつ、少しずつ大きくなる……。

 彼が帰って来た!
久しぶりに!片手に綺麗な珊瑚のブローチを持って!顔には自信に満ちた笑みを浮かべて!

 サンクルスの元ボスリューヤ!大地に帰還っ!!

 「お~~い!島のみんな~~帰って来たぞ~~!プレゼントもあるぞ~?」

 その大声に全島民が何事かと集まって来た。
 リュークが反応する。
 「な……何だよ?久しぶりに帰って来たと思ったら、ソレ、オレにか!?」

 珊瑚のプレゼントを取ろうとするリュークにすかさず、反撃するバカ親父!

 「必殺!スカイツリーボムっ!!!」
 ゴッドファーザーボムと、何ら変わりない光線が発射される!
 「ぬわっ!?っぶね!」

 ギリギリで避けたリュークが叫ぶ!
 「ス…スイカ ツリーボムって何だよ~~!?」
 「スイカではない!スカイツリーボムだっ!ス・カ・イ・ツ・リー!いいか?リューク!モテる男はなぁ~、流行に敏感なんだよ~~!!」

 キッチェが呆れてつぶやく。
 「おじ様……、海の上にいて一体どこからそんな情報を?」
 続いてマリアが同意する。
 「し…しかもスカイツリーって一体何でしょう?」

 マリアとキッチェの方へ振り向き話しかける親父!
 「このプレゼントはバレンタインチョコのお返しだ!海にチョコを流して、このオレに届けてくれたのはマリアちゃんかキッチェだろ?」

 「は?キッチェ知らないけど?」
 「あ、私も心当たりがありません…」
 即、否定するマリア&キッチェ!

 そこに通りかかったテイオー!

 リューヤが手にした、食べ終わった後のチョコの包み紙を目にする!
 「あら!リュー様!それはお返しを期待して私が送ったものよ!」
 「何っ!?テイオーが?」

 しかしテイオーは不思議な顔をする!
 「でも、おかしいわね~。お返しがなかったから、次の年からは送ってないわ!だってソレ……5年ほど前に送ったチョコだし!」

 「ご……5ネ…ン!?」

 どうやら、5年間海の上を漂った挙句、届いたチョコらしい!

顔面蒼白になって腹をおさえるクソ親父!!
 「ぐおっ!?は…腹が……アプリを…オレ内蔵のアプリを……」
 「お…親父……アプリって何だよ!?」

 親父が額を宇宙に向け大声で叫ぶ!
 「トイレ検~~索~~っ!!!」

 ……何やら衛星と交信しているようだ!

 「よし!トイレの場所、認識!行ってくる!見たかリューク!モテる男は常に最新情報を把握できるのだよっ!うはははは!!」

 トイレへ駈け出すリューヤ!

 呆れて見送る島民達、そしてリューク!

 「つーか全然モテてねーじゃん」
 「チョコもらったの5年前って……」
 「しかも相手はテイオータイ…」

 ― ― 一方、トイレに到着した親父であったが……― ―

 「おいっ!ダンボールマン!トイレ清掃中ってどういう事だっ!?早く開けろ~~!!」

 全く役に立たない『親父内蔵アプリ』なのでした!
 
 

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